株式会社落雷抑制システムズ

雷ブログ

LCCと安全のためのコスト

2015年03月31日
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

今回のドイツのLCCの事件があっての事では無く、私はLCCなど全く利用する気はしませんし、そのようなものに乗ってまで出かけたいとは思っていません。LCC,ローコスト・キャリアと言う名称からして気にくわない名前です。まるで自分の命までローコストで扱われるような名称で、このような飛行機に価格だけで殺到する人達の気がしれません。自分の命と運賃とどちらが大事なのでしょう? 安全のために費用がかかる事は仕方の無い事で、運用コストを抑えればどこかに無理が生じるのは仕方ない事です。

今回のドイツのLCC機の事故の色々な報道を見て、ヤハリと思ったのはあの副操縦士、処遇についての不満があったという点です。どこの会社/組織にも会社嫌い/組織嫌いの構成員がいるという内部問題は避けられません。会社が嫌いではあっても仕方ないから自重している社員がいつ何時暴発するか、社会が複雑になるにつれ、そのような事件は防ぎきれません。

操縦士は自宅から空港までは会社が手配するハイヤーでの通勤でしたが、これもコストカットのために電車通勤しているパイロットと思しき人物も空港行きの電車の中で見かけるようになりました。普通のサラリーマンにとっては当り前の電車通勤ですが、会社から送り迎えされ自分をエリートと思っていたパイロットにとっては電車通勤は屈辱的でしょうね。それが処遇への不満の一つにならねば良いのですが。。。 このような無駄と思える出費も実は無駄では無いのです。

パイロットの自殺と言う点では、日本でも着陸前にエンジンを逆噴射させて滑走路にたどり着けなかった事件がありました。 人為的な墜落は、人間が介在している中では防ぎきれません。 自動車の自動運転が話題になっていますが、飛行機も自動離着陸によりパイロットには操作させない事が必要でしょう。

LCCでは、座席のピッチを詰めて多くの乗客を詰め込みますが、非常時の避難でも不安です。 これには基準があり、規定時間内に乗客全員が避難できるか否かの試験もしているのですが、試験の際の乗客役になる人達は、今までに脱出の訓練などした事の無い一般の人達でなく、試験の目的を理解した社員さん達で行っていると言う話を聞いた事があります。 それであれば整然と時間内に避難できるのは当然なのです。

LCCが運航コストを抑えるためには、地上にいる時間を短縮し、飛行機をコキ使って収入を増やすことです。 整備にかかる手間と運航スケジュールを天秤にかければ、多少の問題よりも運航スケジュールが重視されることもあるでしょう。もちろん会社としては、安全第一を掲げてはいますが、それは表向きの話であり、現場には運航スケジュール最優先の圧力がかかっても、それは極めて現実的な話です。

と言う事で、私は利用しませんが、これしか便が無いとか、乗らざるを得ない場合もある事でしょう。 仕方なく乗られる方にはお気の毒な事です。

電子キーの危うさ

2015年03月30日 
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

最近は、電子キーと呼ばれるカードやテン・キーから入力する暗証番号など機械式の鍵から電子式の鍵への移行が進んでいます。 通常の状況で言えば、これらはとても便利な機能で金属製の鍵をジャラジャラと幾つも持ち歩かないで済みますし、駅のコインロッカーまでも鍵としての情報は交通系のカードに書き込まれ、料金の精算まで一緒にできるのですから便利な事この上ありません。 

しかしです。。。便利な事にはそれだけの代償も伴います。非常時の事です。 電気が供給されている通常時であれば良いのですが、例えば長時間の停電など電力インフラのトラブルがあった場合のバックアップが何処まで考慮されているのかです。

副操縦士にロックされ、機長が入れなくなってしまった操縦席。何とも漫画の様な光景です。機長権限でロックを解除できる最優先暗証番号やその電気回路を破壊された時のために機械式の鍵などで、最終のバックアップとしては機械式に勝る鍵はありません。

電車の踏切は、故障する時には踏切を遮断して機能不全になるようになっています。 地震などで電源を喪失した時に、部屋の鍵については、ロックしたままで機能しなくするのか、ロックを解放した状態で機能不全にするのか? 中にいる人の避難を考慮すれば、内側からは開放できるが、外からは開けられないようにするのか? この辺りのポリシーも部屋の中に何があるかで異なります。 機能不全に陥る時に想定したように動くのかまで検証するのは大変な事です。 

現在のセキュリティ・システムの多くは、身内は悪いことはせず、外部からの脅威に対する対策を主としていますが、本当の「敵」は身内の中に潜んでいる。 しかし、身内にまでセキュリティを拡大するのは、同じ組織の中で何処からを外様扱いにするか、難しいですね。。

最終的には電気があっても無くても、電気の力を借りずに鍵の所有者が鍵の権利を行使できる機械式の鍵を最終のツールとして残しておく事は必要ではないでしょうか?

もうすぐ地方選挙です

2015年03月27日 
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

駅前に「本人です」のノボリをはためかせ、「本人です」のタスキをかけた若い方が通勤客に頭を下げていました。「本人です」と言いながら、どこに所属する誰だかの表示は無く、ただ「本人です」だけなのです。オセッカイジジイとしては、この若者に「あなたはいったい誰なの?」と尋ねてみました。 すると公職選挙法で告示前の名前の公表は認められていないとの答えが返ってきました。 

なるほど、選挙を前にして居ても立ってもいられない心情は察しますが、いくら頭を下げても名前を知ってもらえなければあまり意味はありません。 若い割には不合理な行動をするものだと思いましたが、今回の地方選挙の良い傾向としては、若い世代が出馬してくるようです。 今までは、町の名士のような方が、市会議員、県会議員、国会議員と駒を進めるような形が多かった中で、その様な序列を超えて若い方が、いきなりの県会議員、行きなりの国会議員に挑戦するというのは、固定化しかけた序列を崩す良い事です。

若い方が第一線で活躍しなければいけないのです。若い方には古い因習に囚われず、形にはまらず活躍して欲しいものです。もちろん、私のようなジジイも若い方に負けないように頑張りますが。。。。

樹木への落雷対策

2015年03月26日 
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

日本には天然記念物や重要文化財に指定された大木があります。 そういう大木には避雷針が付けられているものがあります。また、文化財ではなく、材木用のものであっても落雷しまうと価格が安くなってしまうとのことで、避雷針を付けているものもあります。 

しかしです、避雷針、雷を避ける針、と言うのは勝手な期待が込められた日本だけの言葉でして、英語ではただの「Lightning Rod」(雷用の棒)と言うだけで、「避ける」と言う意味が込められているのは日本語だけに固有のことです。避雷針は雷を避けるのではなく、そこに雷を誘導しているのですから、ヒライシンとは被雷針、雷を被る針、と言うのが実態を表した言葉です。

樹木そのものに落雷するよりは、避雷針に落雷させようと言うことなのですが、雷様は気まぐれで必ずしも避雷針に落雷しないのです。 また、落雷したとしても、絶縁せずにそのまま樹木に固定されているのですから、樹木に良い訳はありません。裸線を人体にくくりつけている様なもので、これでは樹木に気の毒です。樹木の先端は根元からだんだんと細くなっていますから、どんな大木でも先の方は細くなっていて余り重量の大きなものは取付できません。

そこで、PDCEに一番小さな Baby を作りました。 これを長めのパイプの先に取り付け、樹木の上部に抱かせるのです。最悪、ここに落雷が発生してしまった場合でも、通常の避雷針と同じことですし、かなり高い確率でこの樹木には落雷が発生することなく、樹木を守ることを目指しました。 

教科書には載っていない 戦前の日本 武田 知弘  彩図社

2015年03月25日 
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

両親が元気であった頃には、親が子供の頃(昭和の初期)がどのような社会であったの話を聞くのが楽しみでした。両親が他界し、それが不可能になった今、昔の写真集や当時の事を紹介する本のみが昔を知るソースとなりました。

本書、「そういえばそんなこと聞いた事ががある」という明治から昭和の初期の生活の様子を解説したものです。沢山の面白い話題が紹介されていますが、その中で一つだけを紹介します。

現在は、取締りの対象である覚醒剤、昭和の初期には普通の薬局で覚せい剤「ヒロポン」として普通に販売されていたそうです。これは、疲労もポンと感じ無くなると言う、まるでオヤジ・ギャグのような名前です。一応、薬局には印鑑を持って買いに行ったそうです。これは恐怖心をも取り除くとのことで、軍隊でも配給されていたそうですが、覚せい剤の成分の一つであるメタンフェタミンという成文は日本の科学者が合成方法を編み出したそうです。 これは当時の広告まで掲載されていて、「除倦覚醒剤」という名称であったようです。

取締りがきつくなったのは、1951年になってからで、それまでは覚醒剤のみならず、もっと危険な薬物まで販売されていたそうです。

「浸水警備」だけでなく「落雷警備」や「雷警備」も

2015年03月24日 
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

昨日は、警備会社さんの新規ビジネスとして、「浸水警備」なる新しいサービスについて書きましたが、同じように「雷警備」や「落雷警備」という新しいサービスは如何なものでしょう? 床上浸水にでもなれば、家財や家屋の修繕に費用を要するので、これは一種の「財産ドロボー」であると言いましたが、落雷も家屋に火災を発生しかねない「財産ドロボー」です。 

先日、相談を受けたあるマンションでは、落雷事故の損害で1800万円も要したそうですが、損害は火災保険でカバーできたとの事です。このマンションでは落雷被害の発生は今回が初めてではなく、過去にも数回の支払いを受けた事があるそうです。しかし、火災保険は、同じ事故が何回も続けば支払いを渋ると言う事を聞いた事があり、それをお伝えすると、このマンションの管理をされている方は、保険会社に今後も支払いは継続する事を確認されたそうです。 支払いは継続しても、保険料はキット高い事でしょうね。 雷の落ちやすい場所はあり、同じ場所ばかり被害に合う話しもよく聞きます。

そこで役に立つと思われるのが、「雷警備」や「落雷警備」です。 この事業をする会社が、PDCE避雷針を貸し出して、そのサービスを「雷警備」や「落雷警備」と呼ぶのです。 住宅用の小型とは言え、購入費用と取付費用の合計は100万円位にはなりますから、一般の住宅で一時金で購入するのは大変かもしれません。そこで、これを毎月2万円程度で5年間、貸し出するサービスを行えば、落雷を恐れる方には受けるのではないでしょうか?

最近のスマートハウスでは、太陽光パネルやそのコントローラ、夜間のための大容量電池や電気自動車(EV)の車載バッテリーまであてにしたり、EVの充電中かもしれませんし、地中熱を利用したり、エコキュートを使用したり、昔ながらの家庭よりも電力インフラが進歩した「スマートハウス」も増えてきますから、このような新サービス「雷警備」「落雷警備」を安全/安心のために利用できれば利用したいと言うお客様は必ずいらっしゃいます。 私のこういうアイデア、世の中より少し先に進み過ぎているようで、今のところ残念ながら賛同は得られていません。

「雷警備」「落雷警備」、両方とも弊社の登録商標です。「浸水警備」については、弊社の事業にはなり得ませんので弊社では登録していません。

水は空気より軽い?  と警備会社のビジネス・ポテンシャル

2015年03月23日 
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

「ジットリと湿った空気」と言う表現を聞くと、湿った重い空気が床の上に溜まったようなイメージをいだきますが、空気は酸素【分子量32】が25%で窒素【分子量28】が75%の混合気体ですから、平均分子量は、1キロモル当たり29グラム。ところが、水は酸素と水素から構成されるので平均分子量は1キロモル当たり18グラム。ということは両方が気体の状態で比べれば、気体の水、即ち水蒸気は空気より軽いんです。 ですから、海水から蒸発した水蒸気はドンドンと上空に上がっていき海面上に漂っている訳ではないのです。

では、海水が留めなく蒸発してしまはないのか? と言えば、空気中に溶け込むことのできる水蒸気量は温度依存で、ある温度での飽和水蒸気量を超えて空気中に溶け込むことはできないと自然のルールはうまくできているものです。ところが、最近は平均気温が上昇し、これにより空気中の飽和水蒸気量も大きくなり、大気中に溶け込むことのできる水蒸気が増えます。大気中に蒸発した水蒸気は、空気のより軽いのでドンドンと上昇します。

大気の中には、中国からのPM2.5 があってもなくても、エアロゾルと呼ばれる微小物質があります。このエアロゾルを核にして水蒸気は水滴となり雲となります。

平均気温が上昇すると飽和水蒸気量が多くなり、雲がふえる。 空気中の水蒸気は大きなエネルギーをもち、それらが天候の異変の源になります。平均気温が1度上昇すると、雷の発生が12%増えると言う研究結果がありますし、平均気温の上昇もストップできない状態です。 温暖化ガスの排出よりも経済を優先させ、中国と米国は温暖化ガス排出規制をする気がありませんし、ロシアなどは温暖化により、ツンドラ【凍土】が融ければそこで石油が取れないか? あるいは北極海の氷が薄くなれば商船を通せると温暖化した方がビジネス上有利になる事を期待しているのです。温暖化で海面が上昇し、住む場所が無くなる事を心配する南の島もありますが、逆に温暖化による異変を期待している北方の方もいる訳で、人間は勝手なものです。「経済」と言うのは麻薬の様なもののようです。一度、拡大の味をしめると自分の体(地球)を蝕んででも、その拡大に走り、強欲に自制が効かなくなります。これだけ見ても、人間の文明には限りがあるように思えます。

今後は落雷対策のみならず気象の異変に備える事は重要な事になります。 困ったことではありますが、それもビジネスになります。例えば、床上浸水になりそうな地域では、予め家の周囲に止水板を支える柱を作っておき、大雨が降り始めたら契約した警備会社が止水板を持ってきて、支持柱に取付、家への浸水を防止するような「浸水警備」を機動力がある警備会社が行うのです。 床上浸水は経済的にも大きな負担となります。この床上浸水と言う「財産ドロボー」を防ぐのも警備会社の仕事としては、安全/安心な暮らしを護るという犯罪警備と同じベクトルの上ですから、人為的な犯罪だけでなく、天候不安により脅威が増大する中で警備会社さんのビジネス・ポテンシャルは相当に高いものがあります。

名物個人タクシー 川口さんの車に乗りました。

2015年03月20日 
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

先日、乗り合わせた個人タクシー、82歳になる川口さんと言う方の車で、個人タクシーとしてはかなりの有名人の様です。私に歳を尋ね、その年代の人なら「コニー・フランシス」、「ニール・セダカ」、「シルビー・バルタン」だねと言いながら、最近は見かけないカセットでその曲をかけてくれました。年台毎の編集、音楽のジャンル毎の編集もご自分で手掛けたという自慢のカセットを助手席にズラリと並べ、更にファイルを見せてくれました。

そのクリアー・ホルダーには,世界70カ国語での挨拶、歴代天皇、総理大臣、米国大統領のリスト、今まで取材された新聞や雑誌の記事、このタクシーで川口さんに出会ったことへの感謝の手紙などで、分厚くなっていました。タクシーの運転をしながら、人と会い、その乗客を楽しませる事をとても楽しんでおられる様子で、現役は70歳までと思いこんでいた自分に「喝!」を入れられたような気がしました。

先日、運転免許を更新した際、高齢運転者は免許を返納するようにとの勧めを見て、後、何回、免許の更新ができるかと思いましたが、川口さん、何と82歳で乗客を乗せて営業しているのですから大したものです。 元気だから続けていられるのか、続けているから元気なのか? タクシーの中の時間が単に移動するための時間ではなく、自分の82歳での目標となるような方にお会いでき、このままもっと遠くまでこのタクシーに乗っていたいと思いました。 川口さん、楽しい話で移動手段以上のものを乗客に与えておられ、車を降りた私に手を振って去って行きました。 私もタクシーに向かってバイバイしたのは初めてですが、お元気に安全運転を続けて欲しいと願いました。

フレームワーク図鑑  永田豊志監修 KADOKAWA

2015年03月19日 
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

車での移動中に「ラジオ人生相談」なるニッポン放送の番組を聴く事があります。相談する方に共通するのは、身の回りの事象についての説明はするのですが、それで一体何を相談したいのか? 問題点は何なのか? と言う整理の付かないまま悩み苦しんでいる方が多いようです。 多分、問題点が何かということに到達していればこの悩みは半分以上は解けている状態とも言えるでしょう。相談を円滑に進めるために「相談のための相談」というような準備段階を加えると終わってしまいそうな相談もあります。

義務教育の中では色々な事を暗記したり、ルールについて勉強する事はあっても、物事、問題をどのように捉え、それをどのように理解すべきと言うような練習は含まれないので、人生でのトラブルを抱えてどのように対処すべきか分からないで悩む方が多いのです。ビジネスに於いては、各社の実際の出来事を題材に「ケース・スタディ」と言う事で、何故、その様な判断に至ったか研究する機会はありますが、義務教育の中でも人生で降りかかる幾つものトラブルにどの様に考えれば良いかを訓練する必要があるような気がします。もちろん、世の中で起きる事は幅が広いですから、当然、個々への対応の仕方など教えようもありませんが、物事を客観的に分析するという練習をしたことがないまま、気持ちだけに振り回されていることが多いようなので、問題解決に当たっての考え方、方法論についての知識は「迷える子羊」には必要な事かと思います。

問題点を整理するための方法、考える方法、考える手順などについては、汎用的な方法があるのです。 それらは万能ではなく、ある局面でのみ有効という方法ですから、色々な事象に対応するためには、どの様な方法が良いか対応する側のレパートリーも多くなければなりません。その方法論を創作する側は御大層な名称を付けていますが、それを「思考ツール」として紹介しています。 まあ、こういう方法論は優等生すぎる面があり、これらを用いて「論理的」に考え、「創造力」や「知的生産性」を高めると言うのを聞くと偏屈オヤジとしては、「うまい話」には乗らない主義なので色眼鏡で見てしまいます。 ツールというのは、使いこなせば便利ではあるが、ツールで全てが解決できると言う事はあり得ません。しかし、ツールがあると言う事、どの様にとらえれば良いかと言うサンプルは役に立ちます。

本書は、手帳サイズの見開き2ページに簡潔にまとまられた方法論の紹介は、当然すぎるものもありますが、今まで用いたことの無い切り口も沢山あり、「どの様な観点」で物事を観るか。。。の観方を意識すると言う点では大変、参考になります。

ドローン

2015年03月18日 
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

昔は「ラジコン飛行機」と呼ばれ、全くホビーの世界であったものが最近は実用目的で使用され、名前も「ドローン」と変えています。私、ラジコン飛行機は真空管の送信機でシングルチャネルの時代(約50年前)からやっていましたので、技術の進化はつぶさに見てきまして、最近の進歩には驚きます。

以前は、電気式の中にも機械式の要素があり、例えば「バリコン」、バリアブル・コンデンサー、は機械的に金属の重なりの面積を変化させてキャパシタの容量を変化させていましたし、ラジコンがマルチ・チャネル化し、ラダー【方向舵】、エルロン【補助翼】、エレベータ【昇降舵】が独立して機能するようにするにも搬送波は1種類で、そこに数種類の信号を乗せるために「リード・セレクタ」なるものを使用していました。「リード」とは幅数ミリ、長さが数cmの金属片で長さが異なるため、それぞれの振動する周波数が異なり、変調した周波数を受信側で選別するのに用いました。これが、電磁石にリードが付いていますからズッシリとしていて、それぞれの舵を送信側で操作すると、対応するリードが共振するようにネジを調整するのです。 電子の中にも機械が入って機能していた時代でした。

それがいつしか、「フィルター」と呼ばれる電子部品でに置き換わり、今では電子回路の中から機械的な部分は少なくなってしまいました。電子機器のトラブルで一番多かったのもこの機械式部品でしたから、それが無くなると信頼性も大きく向上しました。しかし、機械式と言うのは目で見て分かる、何となく人間的な部品で好きでした。

自分の楽しんできたホビーの世界のものを、実用の世界の人達に使われているものを見るのは、ホビーの世界を侵犯されたような釈然としないものがあります。 しかし、同時にホビーの世界にドップリと浸かり、実用への応用に熱心では無かったことの反省は大です。 自分の持ち物の使い方を他人から教えてもらったようで、悔しさが残ります。。。

国土交通省のNETIS(新技術情報提供システム)に登録されました

2015年03月17日 
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

国土交通省の新技術情報提供システム(NETIS)にPDCEが登録されました。 国土交通省の仕事は、現場での建築や土木に関するものが多く、そこで使用する新技術/新工法/新製品などの情報を提供するためのものです。

NETISでのPDCEを見る

内閣府の防災推進協議会に属する防災安全協議会による推奨に続き、国土交通省の「NETIS」に登録され, 納入数も600に迫ります。 この種の製品は、放電試験設備などではその機能を証明することは困難で、実際にお使いいただき、設置数を増やしたうえでの統計的な検証が必要になりますので、そこに着々と近づきつつあります。

住んでみたヨーロッパ  9勝1敗でに日本の勝ち  川口マーン恵美 講談社α新書

2015年03月16日 
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

「ドイツとの8勝2敗」から対象をドイツだけでなく欧州全域に広げた比較は、旅行者としての短期の経験だけでは分からない深く広い体験と日本人としてのシッカリした軸足をキープした解説で、面白いだけでなくとても参考になります。本書には面白い話しが沢山詰まっていますが、その中から2つほど営業妨害にならない程度に紹介します。

1)ドイツ語で「歴史」も「物語」つまり「作り話」も同じ Geschichte と言う言葉であり、ドイツ人は歴史とは作り話であると認識されているとの事で、歴史は支配者の数だけあり、支配者が変わる毎に自分に都合の良い、自分を正当化する歴史に書き換えられてきた中で、遠い過去の事は検証もできない。 近代史だけは一応の記録は残っているものの同じ出来事が見る立場で異なり、それぞれの場所での史実となっているが、一つの歴史を巡る歴史が一つではありません。

どこぞの国の大統領のように自分の理解のみが唯一正しいという立場で、歴史認識と言う事を振りかざすのは歴史と言うものへの理解の浅さ、もっと端的に言えば、自分の理解、能力の低さをさらけ出しているだけの事なのです。あのような雑音に耳を貸す事はありません。

2)「日本はドイツを見習え」の誤り
ドイツのホロコーストについては、証拠が揃い、証人も写真もシッカリ残った中でドイツが認めている事であるが、南京大虐殺や慰安婦については、大新聞社がそのインチキ記事を謝罪したように反日日本人が捏造した事によって、かの国々が話を膨らまし続けている事であり、まともな証拠など無いのです。 そのドイツと日本を比べて、ドイツは罪を求めシッカリとした謝罪をしているのに日本はしていないというのは、間違いで戦争自体への謝罪をし、償いのお金も十分に支払って来ているのに、更に要求を重ねているのは街のゴロツキモ同じなのですから、これも安倍さんが国家主席と会談ができていなくても、少しも慌てることはないのです。

新たに何かを知るというよりは、自分の理解を確認し、川口さんを同士とも呼べるような発言に安心するだけですが、外国での生活体験を伝えていただけるのは、それができない人間にとってはとても参考になります。

「元総理」の資格はく奪

2015年03月13日 
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

あの現実離れした元装総理大臣がまたまた問題を起こしたようです。全く反省のない方です。一般人と違って「元日本国総理」という肩書が伴う事の責任感を全く理解していないのであれば、その名称を返納していただきたいところですがが、これは「資格」ではなく過去の「事実」を表したものですから、どうにもなりません。

言論の自由が憲法で保証されている以上、発言を抑えることはできませんから、宇宙人的な発想で何を発言されようと構いませんが、その発言元の肩書については、「元総理大臣」ではなく、「総理大臣資格不適合者」と言う位の称号を付与していただきたいものです。

外国を勝手に訪れないように旅券を返納いただきたいところですが、まあ、現実的には、日本国は、色々な事を言う人も許す懐の深さを示すしかないでしょうね。 どこぞの国のように政府の方針に反する意見の人であっても路上で射殺されることは日本ではあり得ませんから、この日本と言う自由な社会の中で増殖するオカシナ人種は総理大臣にまで及んでいるということでしょう。

「おもてなし」か警備か?

2015年03月12日 
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

昨日、成田空港に外国からのお客様を出迎えに行きました。飛行機が到着し、「降機中」の表示で「おっ、降り始めたな」と思ったのが16時30分。それから、まだか、まだかと思いつつ、1時間。 ヒョットして何かの事情で乗れなかったのではないかと言う心配もし始めタたのは、ソロソロ18時。あと30分待って来なかったら帰ろうかと思い始めた1時間30分後にようやく出てきました。

自分が成田に帰る時、日本人用の入国審査は場所も広く審査に時間もかかりませんが、外国人の入国審査には長蛇の列をよく目にし、その度に母国に返ってきたと実感しました。荷物の受け取りや税関検査でも時間のかかったことは無く、飛行機を降りてから5分か長くとも10分程度で外に出るのが普通でしたから、この1時間以上の待ち状態にはイラつきました。自分が外国人として入国審査を受ける場合でも、1時間以上もかかった例はありませんでした。 日本の入国管理の検査は厳しいのか、設備が貧弱なのか? これは「外国人」として日本に入国することを経験しない日本人には分かりません。

日本もテロの標的と公言する団体もあるのですから、入国の水際で阻止するのは大事なことですから少々の不便は受け入れざるを得ません。しかし、これがオリンピックを迎え、外国からの大勢のお客様を迎えるのですから、何とかせねばならないことの一つでしょう。

日本の最初の印象ですから、快適に入獄していただきたいものですが、税関職員の増員であるとか、ターミナルビルの増築であるとか、お金はかかりますね。。。

テクノロジーが雇用の75%を奪う  マーティン・フォード  朝日新聞出版

2015年03月11日 
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

私が高校生の頃、電子計算機がブームとなり、教育TVでの「FORTRAN講座」なる番組が大ヒットし、それを見て造船エンジニアの志望をコンピュータに変え、その翌年から国立の5大学に電子計算機、情報学科が初めて開設され、私もその一期生になりました。今では死語となった「電子計算機」にはバラ色の将来が約束され、大型化、高速化の競争で面白い時代でした。何事も黎明期に関われると言う事は幸せな事です。当時もこのまま電子計算機が発達し、人工知能が将来、人間にとって代わることも語られていましたが、当時の技術では現実的な話ではありませんでした。 しかし、それから40年が経過し、最近はそれがかなり現実味を帯びてきました。

ロボットによる生産設備の自動化で、ロボットがロボットを製造している工場もあり、第二次産業の現場における人間の重要性はかなり低下しています。私が、電子計算機学科を卒業するころは、卒業生一人に対し10社以上からの求人があり、学生が就職先を選り取り見取りで選べた幸せな時代でした。最近の学生さんが3年生の頃は就職活動をしているのとは雲泥の差でした。これは労働市場の変化によるもので、経済規模が大きくなりながら、そこで必要な労働力は経済規模に比例して大きくはなっていないのでしょう。人間による労働集約的な仕事は機械に奪われ、それが今後は、弁護士、会計士、中間管理職、事務職員におよび、ホワイトカラーの職場も縮小するというのです。

高い学歴や、高いスキルも人生の成功を約束するものではなくなり、安泰なのは機械にとって代われない種類の仕事だけなのです。これからは、職業の選択に於いて機械にできる仕事か否かを見極める必要があります。例えば、米国での弁護士さんは過去の判例を調べる作業が大部分であるとなると、膨大な判例から望むものを見つけ出す作業など、弁護士先生が検索するよりも何万倍も速く行える人工知能により、弁護士の仕事さえ多くは失業するとの厳しい見方をしています。理論だけの経済学が実データを盛り込んだ計量経済学にに変化するように、法学の世界でも裁判を「計量化」し、人工知能により客観的に行う「計量法学」も40年前から言われていましたが、実力が伴わなかったコンピュータには当時は過剰な期待でありましたが、現在は技術的には可能な事になりました。

このように人を必要としない時代は、便利なようですが、就職できない人口を増やすだけで結局は経済に悪影響を与えるという、何のための技術であったのか本末転倒な事が実際には起こりうるのです。機械を駆使して儲ける側は儲けを伸ばし、その一方で、機械に職を奪われ、経済的に困窮する層が増える。 機械の発達により、人類は恐ろしい方向に向かっているようです。これからの時代を生きる若者には、能天気にゲームをしていることのリスクに気がついて欲しいものです。ゲームなんぞに浪費する時間は無いのです。

日本礼讃もほどほどに

2015年03月10日 
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

日本の伝統、文化を褒めたたえる番組、実は大好きでいろいろ見ますし、その類の書籍もほとんど目を通しています。日本の良さを再認識し、誇りを持つことは誠に結構なのですが、何事にも「光と影」はつきもので、良さばかりにハイライトが当たり、それに満足しきって「影」など見たくないと思わせる誰かの陰謀ではないのか? と疑うくらい、「外国人から褒められたい症候群」にかかっているような気がします。誰でも褒められることに悪い気はしませんが、そこで浮かれてはなりません。

この種の番組で驚かされるのは、日本語を上手に話す外国人が増えたことです。日本にもたくさんの外国人が住んでいてその日本語のレベルが上がっていますね。もちろん、TVのインタビューですから、そういう人たちを選択的に露出させているだけのことではありますが。。。日本の伝統的な工芸品の技も見事ではありますが、一歩引いて俯瞰すると、日本人の得意な分野というのは、これらは個人技でもありますし、部分に拘った局所的なことの最適化はおそらく世界一でしょう。

ただ、我々は大きなな枠組みを作るのはあまり得意ではないようです。「ものづくり」は得意でも「仕組みづくり」は苦手なのです。「ものづくり」を否定するものではありませんが、「ものづくり」に没頭していると「仕組みづくり」の得意な人の下請けにされてしまうだけなのです。その例は、iPhone であるとかジェット旅客機で、日本の作る部品、炭素繊維など無しにはできないとはいうものの、iPhone に見られる音楽配信の課金制度など仕組みを作ることの見事なことにも注目すべきです。

日本人の「稼ぐ力」を最大化せよ  谷川史郎  東洋経済新報社

2015年03月09日 
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

日本の人口、現在の1億2千300万人が2100年には半分の6400万人になると言われています。経済の衰えた国ではインフラもガタガタ。電気、道路、橋などの整備もままならず身の回りの危険度も上がり、とても安全、安心な生活など望めなくなります。1億からの人口が束になってのGDP世界3位ですが、4位のドイツの人口は8千万、5位のフランスの人口は6千万。 そして一人当たりのGDPで言えば、日本は世界で24位と言う低さなのです。政府は人口を1億人レベルにキープすることが目標の様ですが、今更、子供を増やす事には私自身は役に立てません。高齢化の中で、我々世代が少子化にどの様な役に立てるかと言えば、「少子化」あるいは人口減少自体が悪いのではないのです。問題は生産性の低さにあるのです。生産性さえ高めれば、ヨーロッパには人口が1千万にも満たずに、日本よりも豊かな国がゴロゴロしています。 高齢者が役に立てることと言えば、日本の生産性の向上に役に立てれば良いのです。

とは言え、我々の経験してきた事をそのまま伝えても、生産性の悪い反面教師以外の価値はありません。しかし、遅れている事自体は悪い事では無く、遅れているからこそ、改善の予知が大きく、今後の伸びも期待できるとポジティブに捉えると高齢者でもお役にたてる事はあるのです。それについて、この短いブブログで触れると誤解を招きますから、詳細には触れない事にしますが、日本の若い世代が世界に互する、いや、優位に立てる働きをしなければ日本を維持できなくなるのですからあまりに内向きな議論は止め、世界と闘うにはどの様にすべきかを真剣に考えねばなりません。

社会福祉で就労人口を増やすと馬鹿げた事を言った総理大臣がいましたが、世界の若者が世界と闘うための新技術の開発に勤しむ中、日本の若者に年寄りのオムツなど交換させていても日本経済は強くなれないという現実を無視してはならないのです。東日本大震災の復興計画は軒並み遅れている中で、一番進んでいる所では「還暦以上は口出すな」という事で30歳~40歳の世代に新しい街作りを託して年寄りは一歩引いて若い世代のサポートに徹しているそうです。

これからは、高齢者が日本の足を引っ張らない、若い世代の邪魔をしないで共生してくことの必要性を自分の事として考える必要があると思います。

本書は、世界の実情に鑑みて日本の進むべき道の一つを具体的に示している点で非常に有益です。

電通さん

2015年03月06日 
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

広告業界でのそのパワーについては幾度となく耳にしましたが、今回、初めて仕事の上で接触があり、その実力に驚かされました。 弊社製品の販売を拡大するための案を提案しに訪問して下さったのですが、そのアイデアの豊富な事と、販促品を実際に作って持ち込む行動力。 私も年間にすれば初対面の方だけで400から500名の方と会いますが、最初の訪問の時からここまで用意周到に準備されて訪問して下さった方は初めてです。 

会社と言うのは、もちろん会社全体の経営状態であるとか組織として判断されますが、実はそれを構成している社員一人一人の行動力によるところが大きいのです。 今回訪問いただいたお二人の実行力は世間の標準を超えていました。 会社としての電通がスゴイとすれば、このお二人がこのように行動する文化を備えていると言う事でしょうか。 一見、フザケタ、取りようによっては不真面目にも見える大胆な提案も真剣に説明されると斬新さだけが残ります。

今回提案していただいた販促品は即採用してみたいと思いました。 ただ、パロディものなのでオリジナルの所有社と問題を起こさないように慎重に進めなばなりません。 それが何か? これを見たら誰でも笑い転げるなものですがお楽しみです。 電通さんのクライアントと言えば大企業ばかりでしょうが、弊社のPDCEに注目するとはアンテナの感度の良さは流石です。

政治と金の話

2015年03月05日 
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

このところ話題になっている補助金をもらった会社からの献金問題ですが、驚きますね。 補助金をもらっている会社、みな大会社なんですね。 弊社のような小さいな会社が真面目にキチンと支払っている税金の一部は大会社への補助金になって大会社を潤しているのですね。 補助金の必要性からいえば、弊社も負けてはいませんが、大きな補助金は大企業のためのもので、弊社など何の恩恵にあずかれることはありません。

とはいうものの、零細相手に補助金の案内をしている会社もあり、毎日のようにメールでセミナーの案内を受けます。ただ、諸条件が合わず、応募したことはありませんが、以前、補助金を獲得するためのアドバイスをいただけるというセミナーに出席したことがあります。この会社、補助金を受けるためのテクニックを有償のセミナーで伝授しながら、片方では某お役所のために補助金交付の審査業務をしているとのことでした。一つの会社が審査業務といかにすれば審査をパスするのかを伝授し、補助金を与える側と受ける側の両側でビジネスをしているているのですから、一粒で2度美味しいお仕事をされているとの事にビックリでした。そのような事が許される緩い仕組みなのです。

ここでは補助金も助成金も区別せず、両方とも、お役所やその外郭団体から民間私企業に与えられる(貸付される)お金と言う精度の低い話ではありますが、所詮、使われるのは税金であり交付する側の自前のお金ではありませんから、審査についてもそれほど真剣で無くても達成額だけで実績が判断されるのでしょうね。 補助金の周囲には、補助金を受ける会社だけでなく美味しいビジネスが色々な形で存在しているようです。

日本と言う国は改善すべき点が多々あります、が、だからダメな国だと言わずに、これは改善すればまだまだ伸びる余裕があると言うことでポジティブに捉えておきましょう。

「ひらめき」の設計図  久米是志  小学館

2015年03月04日 
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

10年前の本ですが、時折、読み返します。 久米さんは本田技研の3台目の社長で本職はエンジンの設計であったそうで、マン島TTレースからF1への参加、CVCCエンジン、社長になられてからは、アシモ、ビジネスジェットへの進出などへも関わった本田の技術の最前線を引張ってこられた方です。300ページを超える本書は、久米さんの技術開発への思いが込められ、貴重な体験の一端を覗かせていただけます。これほど実績のある方ですから、当然と言えば当然でしょうが、機械のエンジニアとしての幅がとにかく広いんです。自動車のエンジン屋さんであるのに航空機事故についてまで、その機構的な欠点がどの様に事故を誘発するに至ったか等、ここは柳田邦夫さんの名著「マッハの恐怖」を引用していますが、自動車であれ航空機であれ、新しい技術を創造したり、新しいビジネス分野に参入する時には単なる技術だけでなく、人間としての幅の広さ、思いをはせることのできる幅と深さが重要である事を教えてくれます。技術開発競争の厳しい業界の中で本田のような大組織を率いて行く人間力の大きさを感じさせます。 

紹介したい例は多々ありますが、技術開発の中にも「自分の心の底を覗いてみろ」とまるで自己啓発や宗教がかったような話があります。これは、うまくいかない原因を究明する際の反省の仕方として、自分の経験の枠から出られないで、原因を自分の外に求めている間は不都合の事例を1週間、にらんでいても何の手がかりも得られない。不都合現象の解明に当たっては過去の経験に基づく推論、論理を捨ててあるがままの事実を受け入れる。。まるで禅の悟りの境地を求めているようですが、ここまで物事に真摯に向かい合って問題を一つ一つ解決していく。このような悟りは修羅場をくぐった人にしかでてこない話です。

私、本はかなり乱読で、ほぼ、1日1冊を読みますが、時間は1時間と決めています。1時間では読み切れないものもありますが、隅から隅まで読みたくなるような物ばかりではなく、1時間もかければ構成と内容はほとんど理解できるような内容の薄いものが多いのです。その中で、この本はもう10年も手元に置いて何度でも読み返している数少ない本の一つです。

ただ、創造性と言うのは幾ら本を読んでも得られるものではありません。 先日書きました、SPEED、仕事は素早く処理する。。というのは言わば量的な話で、いくら量をこなしても新しいものは出てきません。 本書の様な創造についての本をいくら読んでも創造力はつきません。 しかし、どちらにも共通するのは、常に「仕事は素早く」、「従来のやり方を革新するブレークスルーはないか?」 こういう事を常に意識しておくことが重要であるということです。毎日をただの繰り返しとして生きて行くのではなく、毎日を変えて行こうとする意欲の大切さはどちらにも共通します。

米中関係の真実  日高義樹  KKベストセラーズ

2015年03月3日 
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

ニクソン大統領からオバマ大統領まで50年間、8人の大統領の政治を間近でみてきた日高さんが指摘するのは、米中関係を築いてきたキッシンジャー博士の仲間である「キッシンジャー・アソシエイト」が今なお米国の対中関係に強い影響力を及ぼしているとの事です。米国国内での政権への影響力のみならず、近代化を進める中国からもコンサルタントとしてかなりの顧問料を得てきたのは、世界と言う組織を維持するために中国の政治家たちを助け、いずれ中国が民主国家として成長すれば、米国だけでなく世界のためになるとの思惑であったとの事。 ところが、キッシンジャー博士の期待どうりには中国は育っていないのです。

昨年の環太平洋軍事演習リンパックにおいて、弱気のオバマ大統領は、この演習に中国を参加させたのみならず、米国空母での中国軍の訓練まで請負って来て、いくら何でもそこまではと言う海軍の強い反対で、中国海軍に対する米国空母での訓練こそは行わなかったもののオバマ大統領の国内だけしか見ていない戦略の無さが対中国のみならず、対シリアへも弱腰で、この弱腰こそが世界の混乱に拍車をけけているのです。この中国の厚かましさこそが日本に欠けているものなのです。

太平洋を挟んだ遠い米国のお人好しの国民感情からすれば中国を敵とは考えられないのであるが、実は、中国はアヘン戦争以来、西欧諸国に侵略、略奪されてきた歴史の中で、ヨーロッパとアメリカに対しては強い敵意が存在していると見なしています。中国政府の日本に対する敵意むき出しの姿の延長線上にいるのは実は西欧諸国で、そのポチに見える日本がまずは身近な敵なのでしょう。

日中の2国間の話だけではなく、両国の背景である米国とのそれぞれの関係で3角関係の中での複雑さは、現実世界の事でありながら小説よりも面白いものがあります。

速さは全てを解決する SPEED ダイアモンド社

2015年03月2日 
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

中国に抜かれたとは言え世界第3位のGDP。しかし一人当たりでは世界第24位。 すなわち、1億2千万人が総がかりで世界3位であるものの一人当たりでは、人口1000万人に満たない国々に抜かれている。。要するに一人あたりの生産性はトンデモナク低いことを忘れてはならないのです。 少子高齢化で労働人口が減るなら、一人あたりの生産性を高めねばならないのです。自分一人の個人の生産性はもとより、周囲も見渡して渡して自分の属する組織の生産性の低さをどれだけ意識しているでしょう?

自分の生産性を向上するにはどうしたらよいか? これは働いている限り常に考え続けねばならないことです。仕事の仕方をどう改善すべきか、仕事を能率的にするために何か新しい道具はないか? 働き方を改善するヒントは何かないか? 仕事自体のスキル向上は当たり前ですが、その周辺にまで配慮せねばなりません。 ですから、私はこの種の本は大好きです。

その一つの参考書として本書は、沢山のヒントを含んでいます。著者の赤羽さんはとにかく仕事を素早く終えることに色々な工夫をされ、その方法を惜しみ無く公開されています。この中のいくつもの部分で、私も既に実行しています。その一つとして、メールは直ぐに返事すること。

メールは、バレーボールと同じです。送られて来たらすぐに相手のコートに返す。自分のコートの中で抱えたらオーバタイムで負けなのです。これは若いころ、仕事の師匠であったドイツ系の米国人に叩き込まれました。 インターネットで社外の人とメールをやり取りできるようになる以前、今から30年以上も前ですが、当時、勤務していた米国系の会社には世界中の拠点を結ぶ社内のネットワークがあり、一人1台の端末で世界中の拠点とのやりとりが仕事でした。この時代はこの会社の以外には電子メールなど存在していませんでしたから、社内で鍛えてもらうことは貴重でした。この師匠、1日に50通程度のメールをやり取りして、当時の私には雲の上の存在でした。しかし、私がこの師匠の年齢になると数の上では近づけましたが、質の点では分かりません。 ドイツ流の仕事はそれはキチンとしていてお見事でした。 ズボラな私にはマネできませんが、この師匠の事を時折思い出しては励みの目標としています。 仕事の仕方を常に考えると言う点で本書は非常に参考になりました。
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