株式会社落雷抑制システムズ

雷ブログ

トーキング・スティック と トークンリング

平成31年 3月 5日
こんにちは。  落雷抑制の松本です。

営業マンとしての私の欠点は「しゃべり過ぎ」です。 サービス精神が旺盛なので、ついつい短い時間でも相手に沢山の情報を与えようとしゃべり過ぎてしまうのです。 友人との会話の中でも相手の話の出鼻をくじいて自分が話をしてしまい、相手が話をする機会を奪ってしまうのです。 この欠点を克服しようと思いつつ、いつも失敗ばかりしてしまいます。

PCが未だ、ネットワーク化されていなかった時代、PCをネットワーク化するためのLANと呼ばれる技術を普及させる仕事に没頭していた時期がありました。その当時の勤務先が推し進めていたのが「トークンリング」という技術で、論理的にはリング状(物理的には集線装置からのスター配線)につながれたPCの間で「トークン」と呼ばれるいわば「オシャベリ券」のようなものを隣から隣にグルグルとて渡し、その券が回ってき手入手したPCが相手にメッセージを送れるという方法でおしゃべりが衝突しないように制御していました。

この方式のヒントとなったのはアメリカインディアンの「トーキング・スティック」で、集会での発言をコントロールするために、参加者が輪のように座り「発言権の棒」を輪の中で隣から隣に回し、それが自分の所に回ってきた場合にのみ発言が許されたそうです。 TVでの討論会では、参加者が勝手にしゃべり、声の大きい人、威圧的な人ばかりが話をする場面はよく見ます。 あのような混乱を起こさないように「トーキング・スティック」を順番に回して議論したというのは、誰にも発言権を順番に与え、議論が声の大きな発言者に乗っ取られないように民主的な運営が行われていたのです。

その「トークンリング」は、非常に洗練された方法でしたが、もっと簡便な「イーサネット」と呼ばれる方式に負けてしまいました。 エンジニアの陥りやすい間違いでした。 技術的に洗練されたものであれば市場で優位に立てると勘違いしていました。 しかし、市場が求めるのは、洗練された高度な技術ではなく、それなりの性能であれば価格の安いモノを求めるのです。 1本の電線の上では一つのメッセージしか流せないために発言の順番をコントロールしたのですが、メッセージが短くて電線を占有する時間が短ければ、参加者が勝手にしゃべってもメッセージが衝突する確率は低く、衝突してしまったらまたやり直すという簡単なルールのイーサネットが優勢になり、世界を制覇しました。

トークンリングの思想の根底は、一人ばかりがしゃべり過ぎないための方策なのでですが、その意味も良く理解しないまま、その方式について喋りまくっていました。 最近は、会話力を向上させるにはしゃべり過ぎないことが肝要と悟り、この「トーキングスティック」を頭に思い描きながらしゃべろうとしているのですが、ト-キングスティックを抱え込んでしまうのが悪い癖です。

神奈川自衛隊音楽祭

平成31年 3月 4日
こんにちは。  落雷抑制の松本です。

神奈川県からの自衛隊への入隊、入校をお祝いする音楽祭がありました。国歌斉唱から始まり、陸上自衛隊高等工科学校のドリル、関東学院高校のマーチングバンド、陸上自衛隊 滝ケ原からの和太鼓、陸自/海自の軍楽隊の演奏などが圧巻でした。 少し残念なのは、今年に限らず最近なの傾向ですが、巷の腑抜けた曲ばかりで、ミリタリー・オヤジが血沸き肉躍るような勇壮なマーチは、一番最後に「軍艦」があるだけなのです。 スーザだけでなく、日本にも素晴らしい行進曲は多々あるのですが、これらを直ぐに「軍国主義」等に結び付ける勢力に遠慮してか、陸事/海自の「軍楽隊」がワザワザ演奏するのにふさわしくない曲ばかりなのです。

その中で、一番印象的であったのは3人の女性自衛官のインタビューでした。 新しく入隊する方々に自衛隊の先輩としての体験を語ってくれたのですが、一年前はキャーキャー騒ぐ女子高生であったであろう方が、2000人以上もの観衆の目の前で、実に立派な話をし、子育てをしながら自衛隊内での機材の整備を行っているという方、ヘリコプターの整備を指揮しているという方、話しが終わって退場する時の姿も背筋がピッシと伸びた凛々しい姿が印象的でした。就職というと仕事の面でしか考えませんが、日常生活も軍隊という組織の中で育てられると如何に立派に成長するかの見本のような方々でした。 入隊/入校される方々の御家族もこのような先輩の姿を見て、安心し、息子/娘の成長を期待したのではないかと思います。

一年であれだけ成長するというのを見ると、日本も徴兵制を検討すべきです。 人手不足、少子化の時代に何を馬鹿な事をと思われるでしょうが,戦争のための徴兵ではなく、社会訓練としての徴兵です。 労働力として見た場合、日本よりも人口の少ない、スイスやイスラエルなどでも行っているのですから、できない事ではありません。 イスラエルなどは、軍隊経験者が社会に出てからベンチャーを起こすなどして活躍しています。 

このイベントで教育期間としての自衛隊の役割を垣間見ました。 自衛隊は営利団体ではありませんから民間企業と異なり、同じ「企業内教育」ではあっても、営利を目的とした教育ではなく、営利を離れた「人づくり」が底辺にあり、義務教育や大学教育だけでは欠けている社会訓練、それも24時間寝食を共にしてですから、若い世代がさらに飛躍するための基礎力を身に付けるには絶好の教育訓練の場なのです。 荒木肇先生の「自衛隊という学校」の題名の意味を悟りました。

エアバス A380 を操縦する ブルーバックス

平成31年 3月 1日
こんにちは。  落雷抑制の松本です。

エアバスA380 の生産終了のニュースをみて、久々に読み返しました。 時代の変遷は恐ろしいものです。 あの超大型旅客機 A380は、ボーイングB747ジャンボを追い落とした花形でしたが、「盛者必衰の理」と平家物語のように消えていくことになりました。 とは言っても飛行機の寿命は長いですから、機体寿命の理由で空から消えるにはまだまだ時間がかかりますが、経済性の面で超大型機でいっぺんにドカーンと運ぶ時代ではなくなったのです。

世の中では二酸化炭素が悪者になり、自動車さえも排気ガスの無いEVがもてはやされていますが、離陸すると目の前から消えてしまうジェット旅客機は、今、この瞬間も世界中の空、高度1万mで大量のケロシンを燃焼させながら1万機以上が飛行しています。 インバウンド6千万人を目標とすることと二酸化炭素の削減は大きな矛盾なのです。 本当に二酸化炭素を削減するなら、世界を巡る旅行は全て禁止し、VR(バーチャル・リアリティ)で旅行を楽しむべきなのですが、それは無理な話で、大きな矛盾を抱えながら生活するのが現実の世界です。

この本、ロンドンからドバイまでのA380のフライトの状況を本職の機長さんが、豊富な写真でどのような操作をしながらA380を飛行させるのか臨場感たっぷりに解説しています。 2000年に製造開始され、最初の商業飛行は2007年、2019年で生産終了というのは短い部類ですが、仕方ありません。 私もパリに行くのにこの飛行機に乗りましたが、垂直尾翼にあるカメラからの外の景色は印象的でした。 こんな超大型機をプライベートで使用している王子様もおられ、まあ、話題の多い飛行機でしたが、退役するまでにまだ乗ってみたい飛行機の一つです。



PAGE TOP