5.株式会社 落雷抑制プロダクツ

5.株式会社 落雷抑制プロダクツ

2010年、松本は、S社を既に定年を迎えていた石崎氏と共に(株)落雷抑制システムズを立ち上げると、塩幡氏は、翌2011年に(株)落雷抑制プロダクツを立ち上げ、現在は茨城県那珂市に一千平米の土地に自社工場を構えている。

この工場は、ISO 09001、JIS Q 9001を取得したPDCEの専用組立工場であるが、国内に工場があるので、お客さまからの細かな要求に迅速に対処でき、以前、外国製品の輸入販売をしていた時代からは大きな改善を得ている。落雷抑制システムズとは次のように役割を分担している
(株)落雷抑制システムズ: 製品の開発、営業
(株)落雷抑制プロダクツ: 製品の開発、試作、製造、在庫、出荷

当初、PDCE-Senior だけであったが、その後、お客さまの要望に応え、製品の種類を増やしている。前述のHT300を始めとしてご要望の中から誕生した製品を以下に紹介する。

PDCE-Baby

 高さ30mのご神木を守りたいというので開発した。30mもの大木の先では思いモノは設置できない。そこで重量は2.5KgのBaby を開発した。これは重量が2.5Kgあるが、長さ1mのCFRPのパイプを14本つないで14mとし、ご神木の天頂のさきから1m上に取付け、ご神木の天頂から、13m下がればご神木の幹もそこそこ太くなるので、その辺りでご神木の幹でCFRPのパイプを支えるというモノであった。これは実現できなかったが、その後、Baby は保護範囲が小さくても機器のみを落雷から守れればということで、監視カメラ、小型漁船、釣り船などで多用されている。

 国内に工場があるので、色々な要求に柔軟に対応している。その1つが落下防止策である。下の写真は某スタジアムであるが、PDCEを設置した場所の下には大勢の観客がいるので、何が起きても絶対に下に落としてはいけない場所である。スタジアムの屋根であるが、この下には観客がいるので、3本の落下防止策を取付けている。このために下部電極にはUボルトが必要であるが、このような要求に対して迅速に対応している。

送電鉄塔の上に取り付ける場合、鉄塔には天頂に向いたボルトが残っていることも多く、このボルトを利用して取り付ける。標準型の取付プレートでなく、お客さまの設備に合わせた取付プレートが必要な場合には、特注で作り本体に取り付けて出荷している。

 このように、お客さまの要求に合った使用に迅速に答えることができるのは国内に工場があるからこそである。

送電鉄塔の上に取り付ける場合、鉄塔には天頂に向いたボルトが残っていることも多く、このボルトを利用して取り付ける。標準型の取付プレートでなく、お客さまの設備に合わせた取付プレートが必要な場合には、特注で作り本体に取り付けて出荷している。

 このように、お客さまの要求に合った使用に迅速に答えることができるのは国内に工場があるからこそである。

送電鉄塔の取付部
送電鉄塔の取付部
特注の取付プレートを製作
特注の取付プレートを製作
特注プレートを取り付けたPDCE
特注プレートを取り付けたPDCE
落雷抑制プロダクツのなかまたち
落雷抑制プロダクツのなかまたち