ゴルフ場に於ける落雷対策の必要性

ゴルフトーナメントでは、大会に1万人を越すギャラリーが集まることも珍しくありません。このような会場に突如雷雲が襲来すると、大きな事故に繋がる危険性があります。
落雷は予測の難しい自然災害ではありますが、これまでもそれなりに事故防止対策は取られていました。
GTPA(社団法人日本ゴルフトーナメント振興協会)・JGT(日本ゴルフツアー機構)・日本女子プロゴルフ協会では、「雷対策マニュアル」をまとめ、その実践に努めています。
特に、大きなトーナメントでは、リアルタイム落雷情報を含む気象情報を複数取得することに加え、現地に気象予報士を配置し、天気の変化に即応したタイムリーな判断が出来るよう万全の態勢を取っているようです。

加えて近年では、1万人を超すギャラリーの避難先も含め総合的な落雷防止体制がなされ始めています。
2024年のトーナメントでは、61大会中23大会で弊社のPDCEが導入されています(導入率37.7%)

万が一、ゴルフ場で落雷事故が起きた場合、

  1. 管理者がしかるべき情報を入手しそれを提供することに落ち度がなかったか。
  2. 情報に基づいた避難誘導等の判断に間違いがなかったか。
  3. 避難する際の施設が整っていたか。
  4. 大会の会場担当者らは事故の危険性を予見し、防止する措置をとる注意義務を怠りはしなかったか。

という点が問われることになります。落雷は基本的には天災ではありますが、主催者、場所を提供する側も防止策を怠ってはいなかったか、という部分で後に過失が問われる事も十分にあり得ます。
ゴルフ場ではありませんが、サッカーの大会中の落雷事故で、注意義務を怠った過失があるとし、約3億700万円の損害賠償を負ったケースもございます。

落雷抑制システムズが提供するのが、落とさない対策です。

従来の雷対策との違い

従来の避雷針は、避雷針の先に雷を誘導し落雷させるという、誘雷針といえるものでした。
雷が落ちるのであれば、落ちる場所をあらかじめ誘導することで深刻な被害を防ぐというものですが、やはり雷が落ちること自体で、雨で濡れた地面を伝って感電などの問題が発生してしまいます。

避雷針の原理について詳しくはこちら

従来の避雷針の雷対策

一方、当社が取り扱う新しいタイプの避雷針、PDCEは雷を落とさせないことに主眼を置いています。
PDCEは、丸い形状と絶縁体を挟むことで、地面からの電流を極力抑制、お迎え放電をさせないことで、PDCEを中心に一定の範囲を雷から保護しています。

落雷抑制の原理

避雷球(PDCE)製品

PDCEによる雷対策

ゴルフ場の雷対策はどうすればよいのか

ゴルフ場の雷対策としては、雷避難小屋を設置するといった対策が考えられます。しかしながら、雷雲が発生するなどした際に、スタッフがギャラリーを安全な場所まで誘導する必要があることやギャラリーの数によっては安全な場所の確保が難しいという問題もあります。場所やスタッフなどの人員については主催者の大きな負担となってしまいます。

PDCEは、広いエリアを守る必要のあるゴルフ場の雷対策に向いているといえます。PDCEの保護範囲は高さと水平距離がおおよそ1:5のエリアまで守ることができます。地上から20mの位置にPDCEを設置した場合、PDCEを中心に半径100mのエリアが保護域となります。

PDCEの保護エリア

PDCEの保護範囲について詳しく
ゴルフ場でのPDCE導入メリットとしては、以下のような点が挙げられます。

  1. 保護範囲が広く、安全領域確保が容易
  2. 保護範囲が広いので、ギャラリーの誘導も容易
  3. プレーヤーやギャラリーの安心度合いを高めることができる
  4. 客観的な判断基準を持つことができるので、落雷時の避難誘導に関するマニュアル作成が容易
  5. PDCEのメンテナンスは基本的に不要で、コスト削減につながる

PDCEの設置について、詳細はお問い合わせいただけますようお願いいたします。
ゴルフ場の安全性向上のため、PDCEの導入をぜひご検討ください。