落雷抑制プロダクツ ISO 9001 JIS Q 9001取得のPDCE専用工場

新しい時代の避雷針を作っている、塩幡社長に聞きました!

起業前は、雷を呼び込んだ後に機器を守る「保安器」のメーカーに

落雷抑制プロダクツ創業の理由

2011年に落雷抑制プロダクツを立ち上げる直前までの数十年間、家電のOEMや通信機器の販売を行うS社に所属していました。S社の取扱製品の中には、避雷針から誘導される雷電流から通信機器などを保護する「保安器」もありました。

家電製品に代わる新製品を模索していた折、 “雷を避ける”というこれまでにない避雷針「PDCE」の存在を同僚から知りました。世界的にも雷の威力が強い日本の北陸地方で使用に耐える製品の開発しようと試みました。けれども、保安器で稼ぐ企業にあって、雷電流を呼び込まない製品を推し進めるには限界がありました。また販路の点でも、営業のエースに相談すると「PDCEは売り方が難しい」と尻込みされました。

悶々とする中で、情報通信配線の取引で縁のあった松本敏男氏が既に「落雷抑制システムズ(LSS)」を発足させていたので、LSSに製品を供給すべく「落雷抑制プロダクツ」を立ち上げました。
「落雷抑制システムズ」がお客さまからの要望を製品の案として出してくると、それを「落雷抑制プロダクツ」が具体的に製品として仕上げる体制で協業しています。

ISO9001に則した、信用いただける生産体制を確立

当社の強み、落雷対策に賭ける思い

PDCE避雷針を、ISO9001の取得工場で組み立て、製品化しているのは国内で当社だけです。ISOの取得は、6年前、PDCEを導入いただいている大手電鉄会社さま2社から要求されたことが契機でした。

これまで、高温であったり硫黄ガスが発生するといった過酷な設置環境に対応する製品も開発してきました。これらは、いわば“一品料理”であり、経営の面から喉から手が出る案件ではありません。けれども、落雷被害に遭われお困りの方々のお役に立ちたい一心で、全社一丸となってお応えしてまいりました。

創業時には3名であった体制が、現在は9名に。来月からは新しく1名を加え、さらに製造・開発を強化します。 

落雷対策に特化し、他にない”ものづくり”を

PDCEや避雷球の製造で難しい点

両社の開発担当で意見交換
両社の開発担当で意見交換

気候環境が過激になる中で、落雷被害の情報はもとより、素材や工法などについての情報を常にアップロードし、時代に即した製品づくりが求められます。

また製造の点では、大口のご注文をいただくことが増えましたが、創業以来14年で納期遅れはなく、タイトなご要望にも対応してまいりました。落雷抑制システムズと密な情報共有で、お客さまが必要な時に、必要な場所へお届けしています。

弊社では「できない」はご法度。落雷対策という特殊な分野に特化し、これからも前進あるのみです。

落雷抑制プロダクツの皆さん。前列右から2人目が塩幡和司社長。その隣は右腕の塩幡慶司さん
落雷抑制プロダクツの皆さん。前列右から2人目が塩幡和司社長。その隣は右腕の塩幡慶司さん

取材日:2024.06.03

会社名株式会社落雷抑制プロダクツ
本社所在地〒311-0103 茨城県那珂市横堀851-14
TEL029-219-8043
代表取締役塩幡 和司
設立平成23年9月1日
資本金1,000万円
事業内容落雷抑制装置の開発/委託製造