野球場やサッカー場、イベント会場で落雷事故は起こるのか
屋外で行うスポーツやイベントは、雷への対策が非常に重要といえます。特に雷の発生しやすい夏場は屋外スポーツやイベントも多く、落雷による事故に注意が必要になってきます。
雷雲が見えたり、遠くから雷の音が聞こえたりすると、建物の中に入りましょう、木や鉄塔などから離れましょう、といった対処方法を知っている方も多いと思います。しかしながら、雷による事故はそういった対処を行う前、一瞬にして起こってしまうことがあります。

屋外で起こってしまった落雷事故
避雷針で囲まれているグラウンドでの落雷事故
落雷対策としては、避雷針の設置がもっとも用いられている方法です。では、避雷針を設置していれば大丈夫なのでしょうか?
残念なことに屋外では、それだけでは十分に安全を確保することができない状況も存在します。
野球グラウンドを囲む防球ネットの支柱に避雷針が取り付けられている中で、選手に雷が落ちてしまうという事故も発生しています。事故があった野球グラウンドは、一塁側・バックネット・三塁側の3方向から12本の避雷針で内野をカバーしていましたが、ピッチャーに落雷しました。
雷が直撃しなくても事故が起こってしまう。
屋外のグラウンドやイベント会場では、雷が人に直撃しなくても事故につながることがあります。
サッカーグラウンドに雷が落ち、グラウンドにいたサッカー部員が病院に搬送される事故もありました。
グラウンドに落ちず、50mほど離れた雑木林に落ちたケースでも、グラウンドまで雷が地面を伝い事故になることもありました。
野外ライブ会場での事故では、会場近くに落雷が発生。雨の降る中、木立の中のテント内で待機していたところスタッフが救急搬送されるケースもありました。
最初の落雷は予測できないので、対処できない
雷の危険性、特に屋外にいる場合は対処も含め認知されているところです。イベントやスポーツをされる場合、雷雲が近づいたり、雷の音が聞こえたらすぐに避難するなどの対応がなされることが多いです。
しかし、雷雲も見られず、また小雨しか降っていないなどの状況で突如雷が落ちてしまうケースで事故につながってしまいます。
ー過去の事故例からの教訓ー
(1) 1発目はいつも突然やって来る
(2) 「青天の霹靂」もあり得る
(3) 避雷針に期待するのは禁物
(4) 地面から流れる逆流に注意
(5) 樹木の傍や林の中は危険
避雷針とは違う新しい落雷対策
従来の避雷針は、避雷針の先に雷を誘導し落雷させるという、誘雷針といえるものでした。
雷が落ちるのであれば、落ちる場所をあらかじめ誘導することで深刻な被害を防ぐというものですが、やはり雷が落ちること自体で、雨で濡れた地面を伝って感電などの問題が発生してしまいます。

一方、当社が取り扱う新しいタイプの避雷針、PDCEは雷を落とさせないことに主眼を置いています。
PDCEは、丸い形状と絶縁体を挟むことで、地面からの電流を極力抑制、お迎え放電をさせないことで、PDCEを中心に一定の範囲を雷から保護しています。

グラウンドやイベント会場の雷対策はどうすればよいのか
スマホの落雷アプリなどでリアルタイムに雷雲近接情報を得るとともに、速やかに避難できるエリアを設けておく必要があります。
PDCEは、広いエリアを守る必要がある場所に向いているといえます。PDCEの保護範囲は高さと水平距離がおおよそ1:5のエリアまで守ることができます。地上から20mの位置にPDCEを設置した場合、PDCEを中心に半径100mのエリアが保護域となります。

PDCEの設置について、詳細はお問い合わせいただけますようお願いいたします。
また、イベント等一時的な落雷対策のためのレンタルサービス(できればリンクを貼りたい)を実施しています。屋外活動をより安全に楽しむため、PDCEの導入をぜひご検討ください。